EAの紹介で最初に目に入るのは勝率であることが多いのですが、勝率だけでは資金が増えるかどうかは決まりません。
勝率が高くても資金が減る場合
損益は「勝率」と「1回あたりの損益の大きさ」の組み合わせで決まります。
| 例 | 勝率 | 平均利益 | 平均損失 | 10回の合計 |
|---|---|---|---|---|
| A | 90% | 1,000円 | 20,000円 | 9,000 − 20,000 = −11,000円 |
| B | 40% | 5,000円 | 2,000円 | 20,000 − 12,000 = +8,000円 |
※指標の関係を説明するための計算例です。特定のEAの実績ではありません。
勝率90%のAは資金が減り、勝率40%のBは増えています。勝率は判断材料の1つでしかありません。
一緒に確認したい指標
| 指標 | 意味 | 見るポイント |
|---|---|---|
| プロフィットファクター | 総利益 ÷ 総損失 | 1.0を下回ると資金は減る |
| 平均利益 / 平均損失 | 1回あたりの大きさ | 損失側が極端に大きくないか |
| 最大ドローダウン | 資産の最大の落ち込み | 耐えられる範囲か |
| 取引回数 | 検証の母数 | 少ないと偶然に左右される |
| 不調期間 | 資産が伸びなかった期間 | どれだけ続いたか |
勝率と平均損益はセットで見る
勝率が高い設計は、1回の損失が大きくなりやすい傾向があります。両方を並べて確認してください。
取引回数が少ない結果の扱い
取引回数が数十回程度の結果は、偶然の影響を強く受けます。同じロジックでも、期間を少しずらすと結果が変わることがあります。
期間の切り取りに注意
好調な期間だけを切り出した結果は、実際より良く見えます。検証期間がいつからいつまでかを必ず確認してください。
まとめ
成績表は、勝率・平均損益・プロフィットファクター・最大ドローダウン・取引回数をセットで読みます。1つの数字だけで判断しないことが、EA選びで最も基本的な注意点です。
検証結果の種類による違いはバックテストとフォワードテストの違いで解説しています。