FX(外国為替証拠金取引)は、通貨同士を交換する取引です。ここでは、損益がどのように発生するのかを整理します。
通貨ペアと損益の関係
FXでは「米ドル/円」のように2つの通貨をセットで扱います。米ドル/円を買うことは、円を売って米ドルを買うことを意味します。
- 買った後にレートが上がる → 利益
- 買った後にレートが下がる → 損失
- 売った後にレートが下がる → 利益
- 売った後にレートが上がる → 損失
株式と違い、下落局面から入る「売り」からも取引を始められる点が特徴です。
証拠金とレバレッジ
FXは、取引金額の一部を証拠金として預けることで取引します。国内の個人向け取引では、レバレッジの上限は原則25倍とされています。
| 想定 | 取引金額 | 必要証拠金の目安(25倍) |
|---|---|---|
| 1万通貨・1ドル150円 | 150万円 | 6万円 |
| 1万通貨・1ドル155円 | 155万円 | 6.2万円 |
レバレッジは、少ない資金で大きな金額を動かせる仕組みです。同時に、損失も同じ倍率で拡大します。
レバレッジは利益と損失の両方に働く
レートが1%動いた場合、25倍のレバレッジでは証拠金に対して約25%の変動になります。利益側だけを想定した資金計画は避けてください。
取引コスト
- スプレッド:買値と売値の差。実質的な取引コストになります
- スワップポイント:2通貨の金利差から生じる損益。受け取る場合も支払う場合もあります
- その他の費用:取引所や業者によって条件が異なります
スプレッドは相場の状況によって拡大することがあります。特に、経済指標の発表前後や流動性が低い時間帯は注意が必要です。
強制ロスカット
証拠金維持率が一定の水準を下回ると、損失の拡大を抑えるためにポジションが強制的に決済されます。これをロスカットと呼びます。
ロスカットは損失を確定させる仕組みであり、損失を防ぐものではありません。急激な変動時には、想定より不利な価格で約定する場合もあります。
先に「やめる条件」を決める
どこまで損失が出たら取引を止めるかを、取引を始める前に決めておくと判断がぶれにくくなります。
まとめ
FXは、レートの変動により損益が発生し、レバレッジによってその幅が拡大する取引です。仕組みとコスト、ロスカットの条件を確認したうえで、余剰資金の範囲で検討してください。
次はFXのロット数を決める考え方で、具体的な取引数量の考え方を解説します。